桜上水駅前から徒歩数分の好立地アパートですが
得てして「駅近=敷地が狭い」が、東京では当たり前です。
裏面などは、良く建てたな~というぐらいの狭さ
足場解体後の塗装となりそうです。
正面全景
ひび割れが気になるとのお問い合わせでした。
木造モルタルでは、多かれ少なかれひび割れが出ます。
塗替えの際に、しっかり補修をすることが重要です。
まずは、足場ですが
お隣様のご厚意で貸していただいた敷地を
しっかり養生するところからスタートです。
ひび割れの調査・マーキング後に
「ボンドOGS工法」による、グラウト注入ひび割れ処理。
ヘアークラック程度なら、ここまでやる必要もありませんが
明らかに隙間の空いてしまっているひび割れには
空気圧により奥まで注入する形で、ひび割れ奥まで充填します。
一般シーリング材やフィラーの擦り込みだけでは
どうしても表面のみの処理となってしまう為
浅い年数で、同じ箇所からのひび割れが発生する事が多く
だからと言って、厚みを付けると
既存の模様が消えてしまい、処理跡が目立ってしまうという事です。
同様の資材や器具類を何社か出していますが
試験施工を重ねた結果、さすがの「コニシ」と言ったところでしょうか。
内部までの注入量は、一番多く確実でした。
下塗りのフィラーは厚みを付ける為に、砂骨ローラーで行います。
ここまでの工程が、塗膜の持ちに大きく影響する為
丁寧且つ慎重に行う事と、工程ごと使用缶数のチェックも重要となってきます。
砂骨ローラーによる厚膜仕上げの場合、ウールローラーでの仕様と比べると
下塗り材 フィラーの使用量は4~5倍
トップコートの使用量も1.2倍くらいとなりますので
御見積単価は少し高くはなりますが
ひび割れが気になるお宅や、旧塗膜がリシン等の薄膜仕上げ材の場合などは
トーシンでは、厚膜仕上げをお勧めしております。
仕上げ関連は、後編で。